IPO準備における主な支援領域

• 資本政策策定支援

  資本政策は、単なる資金調達手段にとどまらず、上場後を見据えた株主構成・経営権・EXIT設計に直結する「戦略そのもの」です。誤った設計は、経営権の希薄化や投資家との不一致といった大きなリスクにつながります。
  当事務所では、以下のような支援を行います。

  ・上場までの各ラウンドの希薄化シミュレーション
  ・ストックオプション設計を含めた株主構成の最適化
  ・投資家・証券会社との説明資料作成支援
  ・取締役・株主への説明用プレゼン支援

  上場時の時価総額や流通株式比率といった審査に直結する項目を踏まえつつ、貴社の成長戦略に合わせた資本政策を提案します。

• 規程類の整備・作成支援

  IPO審査や監査法人対応において「規程類の整備」は必須ですが、形式的に整備しただけでは実務に馴染まず、逆に現場の負担になるケースも少なくありません。
  私たちは、J-SOXや上場審査基準に準拠しつつも「実効性」を重視した支援を行います。

  ・職務分掌規程・会計規程・稟議規程・文書管理規程などの作成
  ・実務に即した現実的な設計
  ・社内浸透まで見据えた導入支援

  単なる「審査通過」ではなく、上場後も継続的に機能するガバナンス体制の実現を目指します。

• 内部統制監査受入体制構築・評価支援（J-SOX）

  上場企業は、内部統制報告制度（J-SOX）に基づき、毎期監査法人による内部統制監査を受ける必要があります。形式だけ整えても、実態が伴わなければ厳しい指摘を受け、IPOスケジュール全体に影響が及びかねません。
  当事務所では、構築から評価まで一気通貫でサポートし、監査法人からの信頼を得られる内部統制を整備します。

  ・業務プロセス・リスクコントロールマトリクス（RCM）の作成
  ・業務記述書・業務フロー図の整備
  ・モニタリング体制の設計
  ・統制整備状況の第三者レビュー
  ・内部統制の有効性評価（ウォークスルー、サンプリングテスト、運用確認）
  ・監査法人対応を見据えた評価手続き支援

  「形式と実態が伴う内部統制」を構築し、さらに自社で評価できる体制を整えることで、実務負担を最小限にしつつ、IPO後も持続可能な内部統制を実現します。

• 監査法人対応支援

  IPO準備において、監査法人との信頼関係はスケジュールや審査に直結する重要要素です。対応が不十分であれば、審査が長期化し、上場計画全体に遅れが生じます。
  当事務所では、監査法人との円滑な関係構築を支援し、経営者が本来の成長戦略に集中できる環境を整えます。

  ・監査法人選定に向けたアドバイス
  ・ショートレビュー・本監査対応準備
  ・会計処理方針の整理・対応資料作成
  ・指摘事項への対応支援と社内体制整備
  

• ファイナンスセミナー

  シード期スタートアップを対象に、資金調達・資本政策・EXIT戦略に関するセミナーを実施しています。創業初期に正しい知識を持たないまま投資契約を結んでしまうと、経営の自由度を大きく損なう恐れがあります。
  セミナーでは、以下のテーマを分かりやすく解説します。

  ・ベンチャーファイナンスの基礎
  ・資金調達手法の整理と活用
  ・投資家との交渉に必要な知識
  ・成長ステージに応じた資本政策の考え方

  実施事例
  寺田倉庫が運営する東京・天王洲のインキュベーション施設にて、
  入居企業向けセミナーを不定期で開催。
  寺田倉庫 ICT事業

• IR支援

  IPO準備企業や上場企業にとって、投資家・株主との対話を円滑に進めることは、企業価値向上のカギです。私たちは、IR資料作成や社内体制の整備を含め、包括的にサポートします。

  ・開示資料（決算説明資料・投資家説明資料等）の作成支援
  ・投資家向けストーリー構築・メッセージ整理
  ・英文IR資料のドラフト作成・レビュー対応
  ・IR業務に関する社内体制の整備・運用支援

  「数字」と「ストーリー」を融合させ、投資家に伝わる説得力あるIRを実現します。

私たちの強み

・税理士法人としての信頼性と、会計・税務・上場準備に関する豊富な知識
・IPO実務を数多く経験してきた専門家による実践的サポート
・資本政策から内部統制、監査法人対応、IRまでをワンストップで提供できる総合力
・制度対応に留まらず、「成長戦略の実現」をゴールとした伴走型の支援

上場準備や上場後の課題についてお悩みの経営者・CFOの皆様、ぜひお気軽にご相談ください。私たちは、貴社の成長ストーリーを共に描き、実現に導きます。